こらむ

科学は万能

「これは、国立○○△△先進医療科学研究所で科学的なエビデンスを得て、100%間違いないと証明されたので間違いのないものです。しかし、効果効能には個人差があります。」
たとえ話ですが、ん?なんかヘンだな。100%間違いないと科学では証明されたのに、効果効能には個人差がある?なんで?

ここにひとつのヒントがありました。「99.9%は仮説」という本です。その中で、

  • 科学とは反証可能性があるということ。
  • 世の中の全ては仮説で成り立っている。
  • 科学と神話は同じレベル、真理に限りなく近づいても重なることはできない。
  • 仮説を倒すことができるのは、仮説だけ。

先の疑問に対する応えは、その仮説では100%間違いない結果が出ているが、その仮説は100%正しくないということになります。

今まで、物質世界で生き、学校などで学び、これが正しいことですのでと教えこまれたことを素直に聞いていた人ほど、理解が難しいかもしれません。学校では教えませんからね。なぜなら、科学は万能で、その頂点に医学があるという常識を信じているからです。しかし、この本はその根底を揺るがすのです。科学者の中には、そういう科学的思想の基礎をもってらっしゃる人も多くいるとは思いますが、そうでない人のほうが多いかと思います。固定観念にとらわれて、しんどい思いをされている方には、特にお勧めの本かと。しかし、すべて仮説だからといって、何をしてもいい、何でもあり、というわけでは決してありませんので、読み違えないようにしていただきたいと切に思います。今の世の中、何でもあり、という風潮を感じますので。

科学的に証明された…や、医学的に効果が…や、エビデンスがある…や、国が認めた…など、きりがないですが、共通しているのは聞き手自身の中で権威化、神化されたものに服従している姿です。すると、宗教との違いが分からなくなってくる。宗教ってナンでしょうね。

今、ふと思いました。日本はいい国ですね。思想統制されていないから。

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